体にホッカイロを貼る場所は?仕組みは?低温やけど?
2016/12/27
意外と知らないホッカイロの貼る場所。寒さ、痛み、不調に効くカイロの健康法のご紹介
体にホッカイロを貼る場所は?
カイロをより効果的に貼る場所のご紹介です。貼る部位により効果を高めてくれす。肩こりや生理痛などの痛みだけでなく、風邪、冷え性などの不調にも効果があります。それでは、部位別にカイロ健康法をご紹介します。
首こり・頭痛にスカーフカイロ
首は貼りにくい場所なので、スカーフやタオルでカイロをくるんで巻くのがおすすめ。首回り全体を温められるように、カイロを数個使うといいでしょう。カイロは箱買いなんてしてしまい、結構あまるなんてこともありますからね。頭が痛いときも毛髪があるため直接貼ることはできませんが、首を温めれば頭部全体の血行もよくなって症状が軽減します。また、頭痛は目の疲れが原因となっていることも。その場合は目を閉じてスカーフやタオルにくるんだカイロをまぶたの上に置き、しばらく温めます。
風邪には背中カイロ
風邪のひきはじめに、背中のあたりがぞくっとしたことはありませんか?肩甲骨まわりは、昔から風邪の入口とされているばしょです。風邪を引いたときは、このあたりにカイロを貼って温めると、症状が緩和して治りが早くなります。
疲れには副腎カイロ
疲れがたまっていたり、体調が悪いときは、免疫機能や血液の循環などをはじめ、全身のさまざまな機能を調整している「副腎」を集中的に温めます。副腎がある位置は、肋骨の下端で腎臓の上。カイロは、腰より少し上のあたりに貼るといいでしょう。小さめサイズのカイロなら左右1枚ずつ、大きめなら横向き1枚はります。
生理痛に腹部前後カイロ
子宮があるおへそより下の部分とその真裏お尻に三角状の骨の上にカイロを前と後ろから貼ります。前後から体が温められおなかの痛みが和らぎます。また、生理中に腰痛になることもありますので、腰に数枚貼って温めるのも効果的です。
冷え性に3カ所カイロ
体全体を温めたいときに効果的な場所は3カ所。1つは内臓が集まっている「腹部」(おへそのあたり)。2つ目は太い血管が皮膚の表面近くを通っている「ひざの裏」、3つ目は血液を心臓に戻すポンプのような働きをする「ふくらはぎ」。これらの場所に貼ると温められた血液が全身をめぐって効率よく体温の上昇につながります。曲げ伸ばしするひざ裏には、レギンスなどをはいてその上から貼るといいですね。また、足先の冷えが気になる人は、足裏に貼るというのもいいですね。
体に貼るホッカイロの組みは?
ホッカイロはなぜあったかくなるのでしょうか?日常の生活の中でも、鉄がさびる時には熱を出しているのですが、普通はゆっくりと反応が進むので熱として感じることはありませんが、これと同じくカイロにも使われています。これは鉄の酸化、つまり鉄が空気中の酸素と反応して酸化鉄(水酸化第二鉄)になる化学反応なのです。化学反応が起こるときに出る熱を有効利用したものが使い捨てカイロです。
カイロの中身は
鉄粉:酸化反応になくてはならないものです。原料中の半分以上は鉄粉(純鉄)です。
水:鉄粉がさびる速度を早めます。
塩類:酸化の速度を早める役目をします。
バーミキュライト:日本名は「ヒル石」という雲母系の原鉱石から作られる人工用土。一般的には観葉植物の保水土として知られています。カイロにはかなりの水が含まれているのに、中の粉がさらさらしているのは、バーミキュライトの表面の小さな穴に水分を取り込んで保水剤の役目をしているからです。
活性炭:表面の微孔に空気を取り込んで酸素の供給を促します。
カイロ本体:通常タイプは空気を通さない不織布で、そのままでは空気が入らないので微孔を開けています。また、貼るタイプは空気の透過量をコントロールする特殊な不織布です。
外装:カイロは空気に触れると発熱を開始して最後には使用できなくなります。使用する前からそのような状態にならないため、空気の侵入を遮断できる特殊なフィルムを採用しています。このフィルムはカイロ専用の設計です。
体がカイロで低温やけど?
カイロは、酸素量がそれなりにあって保温力が高いところに長時間置くとかなりの高温になります。熱くて触れないくらいになることもしばしばあります。カイロを貼ったまま寝ると感覚が鈍りますので、気がつかず同じ所に当て続ける事になり低温火傷してしまいます。
低温やけど手当は?
まずは、冷やすことが大切です。低温やけどの場合は皮下脂肪まで達してることが多いので、冷やすことで良くなるというわけではありません。 あくまで応急的な処置です。 少しヒリヒリする、皮膚が赤みを帯びているなど、症状が出ている時は患部を流水などで10分~20分冷やします。 皮膚表面に自覚症状が出ていなくても、可能性があると思ったら冷やしたほうが良いですね。
その後、患部を消毒して滅菌ガーゼで保護します。 市販の外用薬や、やけどの処置に使う、軟膏やアロエ、油などは塗らないほうがいいです。 誤った自己判断での治療は、病院での診察の妨げになる場合も考えられます。
表面化してこない低温やけどでは、思ったよりもダメージが大きく重傷となっている可能性があります 。思い当たる場合や低温火傷かな?と思ったら皮膚科に行かれる事をぜひ勧めます。
まとめ
あると便利なカイロですが、使い方はもちろんですが、必ず注意書きを読んで正しい使い方をしてください。